社員の写真
先輩社員のキャリアパス

これまで培ってきた
分析力や正確性を活かし、
魅力的な人事制度
築いていく

S.K.

人づくり推進部
2002年入社

  • 1 年目
    2002年6月~2004年8月
    経理部 財務経理グループ

    出納業務からスタートし
    経営に役立つ経理を目指す

    就職活動ではさまざまな業界を検討していましたが、建物や施設を利用する人たちの安全・安心を守る重要な社会インフラ系の仕事だという点から、ビルメンテナンス業界に興味を持ちました。先輩の就職実績もあり、面接を通じて会社の手掛ける事業に魅力を感じ入社を決意したのが、関電ファシリティーズの前身の会社です。入社後、その先輩が直接の指導担当になってくれたのは、私にとって大きな幸運でした。

    現場研修を経て配属されたのが、経理部 財務経理グループです。経理部の役割は、会社のお金や取引の流れを数値化し、記録・管理することであり、具体的な業務として、現金や預金の入出金を管理する出納業務、一年間の経営成績や財政状態を確定させる決算業務、納めるべき税金を算出し、申告・納税する税務業務などが挙げられます。その中で私は、出納業務を中心に経理の基礎を学びました。

    専門用語が分からず最初は苦戦しましたが、OJTを通じて少しずつ見識を深めていきました。徐々に任される業務も増え、やりがいと同時に責任の重さを実感しつつ、それらと向き合いました。「なぜこの仕事をするのか」「この仕事の先に何があるのか」といった意義・目的も丁寧に教えて頂き、その指導が今のキャリアにも大いに活きていると感じます。

    また、経理の大切な役割として、「経営経理(経営に役立つ経理)」という考え方を教えて頂き、単に数字を管理するだけではなく、その数値の分析を通じて経営目標の達成や経営判断に貢献していくことが重要だと学びました。さらに、入社まもない時期でしたが、新たな業務管理システムの導入プロジェクトにも参画し、現在の業務フローの基礎となる仕組みづくりにも携わりました。

  • 3 年目
    2004年9月~2013年12月
    経理部 事業経理グループ

    数字の裏側にある
    現場の苦労や成果を
    深く知る

    2004年9月に、経理部 事業経理グループに異動となりました。事業経理グループでは決算業務や事業計画の策定、収支見通しの管理などを通じて、担当する事業部門や営業所の事業運営をサポートするのが主な役割となります。

    ここでも、単に数字をとりまとめるだけではなく、事業計画達成に向けた決算数値の分析を通じて、営業所のサポートにあたります。そのため、日常的に営業所長や物件責任者とコミュニケーションを図り、収支課題の早期発見や解決策の提言など、営業所の運営に積極的に参画しました。

    そして2006年4月には、東京の営業所担当となり、東京本社へ転勤しました。これまで以上に現場に近い立場で業務を行うことで、数字の裏側にある現場の方々の苦労や成果をより具体的にイメージできるようになり、自身の経理業務の精度や質の向上にも繋がったと思います。そして、2011年3月には東日本大震災を経験。ちょうど3月は決算期にあたり、自社管理物件の被害状況や現場で働く人たちの安否を確認しながら、それでも滞りなく年次決算業務を進めなければならなかった状況は特に印象に残っている出来事です。

    この間、様々な課題や苦労もありましたが、営業所長をはじめ、所内のメンバーの方々に支えられながら一体となって取り組むことで何とか乗り越えることができましたと思います。また、その中で構築することができた人間関係は私のかけがえのない財産となっています。

  • 13 年目
    2014年1月~現在
    経理部 財務経理グループ
    人づくり推進部

    経理担当から
    人事担当になり
    部下の育成にも注力する

    2014年1月、再び経理部 財務経理グループに配属。全社を総括する立場で、決算業務や事業計画の策定、収支見通しの管理に携わりました。また、親会社や監査法人対応のほか、会社合併(関電ファシリティーズは、2016年4月にMIDファシリティマネジメント株式会社と関電ビルマネジメント株式会社が合併して誕生)やDXタスクフォースなどの重要なプロジェクトにも参画しました。

    特に会社の代表者である社長への決算報告や重要な会議体への参加など、経営に近い立場で業務を行うことで、俯瞰的な視点や戦略的な思考、課題解決力を磨きました。2019年からは財務経理グループ長に就任。部下の育成を通じて、組織と個のパフォーマンスの最大化に努めました。それまでは「自分がなんとかしなければ」という責任感が先行し、人に任せることの難しさを痛感しておりましたが、「相手の視点に立つこと」や「前向きに受け止めてもらうにはどう伝えるべきか」を意識し、想像力をもって人と関わるようになりました。

    2024年4月からは、現在の人づくり推進部に異動となり、主に人事評価制度や賃金制度、定年延長の検討など、人事制度の改革に取り組んでいます。当社は2024年9月に創業50周年を迎え、新たにKFAブランドビジョン「Facility Driven ~想いと才能を原動力に~」を策定しました。社員一人ひとりが安心して長く働き続けたいと思う会社づくりを目指し、まさに制度改革の実行フェーズを迎えようとしています。経理一筋だったキャリアから、まったく異なるミッションを担うことになり、重責は感じますが、これまで培ってきた分析力や正確性を活かし、魅力的な人事制度を築き上げたいと思っています。

Future Outlook
- 今後の展望 -

経理部門でのキャリアを通じて、収支面や数字から会社を捉える力を培うことができました。また、人事部門でのキャリアは浅いものの、制度設計力や課題解決力が日々高まっていると実感しています。なにより、企業活動における最も基本的で重要な経営資源である「ヒト」と「カネ」について各部門で深く携わった経験は、さまざまな経営戦略の実効性を高め、現場レベルで機能させていく上でも大きな強みになると考えております。今後も企業を取り巻く環境の変化が続くことが予想される中、その影響を的確に見極め、自社および自部門の成長に向けた戦略立案やより付加価値の高い業務領域へ今後チャレンジしていきたいと考えております。そして将来的には、管理部門全体を束ねるポジションを目指し、会社の成長と社員の働きがいの両立に貢献していきたいと考えています。

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