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先輩社員のキャリアパス

現場の設備管理担当から
グループさらには営業所を
統括する立場

K.N.

和歌山営業所(所長)
1994年入社

  • 1 年目
    1994年4月~2016年3月
    OBP営業所
    大阪営業所

    ターニングポイントとなった
    新築オフィスビルの
    立ち上げ

    入社後配属されたのは、大阪ビジネスパーク(OBP)内の物件を管理する営業所でした。OBPのシンボル的存在の複合施設「ツイン21」を任され、設備機器(電気・空調・給排水・消防設備等)の日常点検や定期点検、機器の運転監視およびシステムへのデータ入力、協力会社の作業立ち会いなどの業務に従事。社名の入った作業服を着て施設内を歩き回るため、自分の行動が会社の評価に直結すると、常に緊張感をもって取り組んでいたのを記憶しています。

    先輩社員の指導のもと、即時対応と安全ルール遵守、報告・連絡・相談の徹底を心がけていました。また、ビジネスに必要な3つの視点とされる、全体を俯瞰し判断する「鳥の目」、現場の実態を把握する「虫の目」、将来を予測・展望し決断する「魚の目」も、このとき養われました。

    1997年7月には大阪営業所に異動し、新築オフィスビルを担当することに。新築の場合、営業時間や共用部分の使い方、禁止事項等の館内規則を一からつくる必要があります。テナント入居工事ではニーズの吸い上げや工事調整を行い、また、竣工直後特有の初期不具合にも随時対応しなければなりません。苦労は多かったですが、現場・現物・現実の「三現主義」を実践し、貴重な経験値を積むことができました。

    さらに2006年4月には、同物件の責任者に任命されました。責任者の役割は、オーナーさまやテナントさま、チームメンバーと密に連携しながら、安全・安心・快適な環境づくりをリードすることです。単なる設備管理ではなく、コスト削減やエネルギー効率化といった経営視点を持ちながら、ビル全体のマネジメントを実施。竣工時にはなかった長期修繕計画を策定し、オーナーさまには非常に喜ばれました。

  • 22 年目
    2016年4月~2020年4月
    大阪中央営業所 管理三グループ
    大阪南営業所 第二グループ

    マネジメント業務では
    部下の成長が最もうれしい

    大阪中央営業所 管理三グループを経て、大阪南営業所 第二グループのグループ長に就任しました。5〜6物件を運営統括し、本社および営業所の方針を現場に展開しつつ、現場の重要課題は上長に逐一報告。コスト管理や業績管理に加え、サービス品質、安全、顧客満足度の向上など、全方位に配慮したバランス感覚が求められました。

    当然、人財育成もその中に含まれます。チームの一体感の醸成、部下のモチベーション管理、次世代リーダーの育成といったマネジメント業務に注力しました。人には個性があり、たとえば、褒められて伸びるタイプもいれば、叱られて伸びるタイプもいます。私は一人ひとりに寄り添い、各自に合わせた指導方法をとるよう心がけました。部下が業務に必要な資格を取得し、現場責任者に抜擢される、それがグループ長として最もうれしい瞬間でした。

    そして2019年12月には、人材派遣の形で大阪市内の大型施設の設備管理を行うことになりました。これは私のキャリアにおいて、かなり異質なものです。設備管理業務請負化に向け、業務設計に必要な情報を施設運営会社から取得。当社の設備管理担当2名を現場に配置し、消防設備・給水設備の日常点検および定期点検、修繕の立ち会いを行いました。設備管理業務請負化は2021年1月の予定で、滞りなく移行できるよう、運営会社スタッフとの信頼構築も急務でした。

    しかし2020年4月、コロナ禍の影響で派遣業務は突如終わりを迎えます。運営会社の新入社員向けに研修を実施した矢先のことだったので、正直なところ心残りはあります。もしあのまま設備管理業務請負化に携わっていたとしたら、私のその後のキャリアはまったく違ったものになっていたかもしれません。

  • 26 年目
    2020年5月~現在
    大阪南営業所 第一グループ
    和歌山営業所

    受託する全物件を
    総合的に管理
    安全と安心のご提供
    収益改善に取り組む

    2020年5月、大阪南営業所 第一グループに配属され、グループ長として現場責任者や設備管理担当をまとめ、エリア全体の運営を統括することになりました。ビル単体の管理から一段視座が高まり、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営資源を効率的に活用しながら、品質・コスト・安全のマネジメントを行う必要があります。人を動かす力、組織全体を見る力、収益を生む力が求められました。

    さらに2022年4月には、和歌山営業所の所長に就任。和歌山エリア全体の運営責任者として、受託する全物件を総合的に管理し、収益改善に取り組みました。既存顧客のフォローだけでなく新規顧客の開拓に向けた営業体制の強化が求められ、グループ長、現場責任者、設備管理担当に対してきめ細やかな指導を行い、評価制度や配置計画の策定を通して組織力の底上げを図りました。

    また、事故・災害ゼロの職場づくりを目指し、営業所内の労務安全、法令遵守、品質向上活動を牽引。本社の方針を踏まえたDX施策の展開、働き方改革にも率先垂範で取り組みました。たとえば、夏場高温となるボイラー室点検の対策として、ファン付き作業服や動脈クーリング(首の両側を冷やすことで体温を下げる冷却方法)の機材を導入しましたが、今後も改善を重ねていくつもりです。

    これまでのキャリアを振り返って思うのは、チャンスは平等ではない、ということです。しかし、チャンスをつかむか逃すかの選択は平等に訪れます。私自身、現場のビル管理からキャリアをスタートし、少しずつ仕事の幅を広げてきました。今は和歌山営業所の所長を務めていますが、与えられた環境で役割を全うしつつ決して準備は怠らず、次のチャンスをつかみにいきたいと思っています。

Future Outlook
- 今後の展望 -

「エリア全体の経営視点を持つリーダー」としてさらに成長することが、私のキャリアビジョンです。これまで営業所運営を通じ、ヒト・モノ・カネ・情報、さらには品質・コスト・安全を総合的にマネジメントする力を磨いてきましたが、次のステージとしては複数の営業所を統括する立場となり、全社的な課題解決や新たなビジネスモデルの構築、サービス品質の向上に努め、より広いフィールドで会社経営に貢献したいと思います。まずは和歌山営業所全体でKFAブランドビジョン「Facility Driven ~想いと才能を原動力に~」を実践し、省エネ提案やSDGs関連の取り組みを通じて、お客さまに選ばれ続ける営業所をつくっていきます。

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